アライメントツールとは?

車の走行性能を正確に引き出すためには、「アライメント(足まわりの角度)」を適切に測定・調整することが欠かせません。そのために使われるのが アライメントツール です。アライメント、特にトーの測り方には、大きく分けて3つの測定方法があります。

アライメントツールの種類

①アライメントテスター

整備工場に設置されている大型設備で、ホイールに取り付けたマーカーをカメラやレーザーで識別して測定します。
高い分解能を持ち、データシート出力も可能なため、最も詳細な情報を出力します。

 メリット

  • 高精度・高分解能
  • 測定データが詳細

 デメリット

  • 測定原理がブラックボックスで理解しづらい
  • タイヤ装着状態での測定のため、タイヤの変形・摩耗が測定結果に含まれる
  • 設備が大型で持ち運び不可
3.jpg__PID:79c42899-646c-43a6-a834-1775f4c90b27

② ダイレクト測定法

タイヤやホイールに器具を当て、左右の前後距離差を直接測定してトー角を求める方法です。
レーザー+ミラー式や、シンプルなスケール式まで存在します。

 メリット

  • 現場でも素早く測定可能
  • 機器が比較的コンパクト

 デメリット

  • 誤差の積算:部品点数が多いため、公差による誤差が累積しやすい
  • ハンドルセンターがズレやすい:片側のみ調整しても数値上合ってしまう場合があり、センター合わせの為に複数回調整が必要
  • 反射鏡による誤差:鏡面の平面度を高精度に保つのは難しく、微小な湾曲が測定結果に含まれる
  • 組み立ての手間:走行合間の作業としてはセットアップが煩雑

トー前後差を直接スケールで測る方法

タイヤ前後で距離をテープメジャーなどで測る方法もありますが、以下の理由から採用していません。

  • 1人で作業できない(メジャー端を保持する人が必要)
  • 測定距離が長くなるとメジャーそのものの誤差が増える
  • トー調整幅1mm以下の精密作業には不向き
1A.jpg__PID:c4289964-6c13-4628-b417-75f4c90b279f1B.jpg__PID:c479c428-9964-4c13-a628-341775f4c90b

③ストリング(糸)法

車両の両側に糸を張り、その基準線とホイールとの距離を測ることでトー角を調整する、もっとも基本的な測定方法です。

 メリット

  • 構造がシンプルで、誤差要因が少ない
     ストリング法は糸(基準線)+距離測定 という単純な構成です。部品点数が少ないため
     ◦公差の積算による誤差が発生しにくい
     ◦経年変化による精度低下が起こりにくい
     という特長があります。
  • 機器が比較的コンパクト
     大掛かりな設備や精密機構を必要とせず、コンパクトに持ち運びが可能です。 サーキット自宅ガレージ出張整備など、現場作業に適しています。
  • ハンドルセンターを正確に出しやすい
  • 測定原理がわかりやすい
     「基準線(糸)とホイールの距離を測る」という直感的な方法のため、測定結果の意味をユーザー自身が理解できる点も大きな特長です。

 デメリット

  • 車両の歪みを直接数値化することはできない
     以下のような項目は、ストリング法では直接的な数値として把握できません。
     ◦スラスト角
     ◦セットバック
     ◦サブフレームの歪み
     これらは調整ではなく、診断・修理の領域です。
  • アライメントテスターのような総合データは出ない
     キャンバー・キャスター・スラスト角などを一括で数値化・記録することはできません。詳細な診断や車両状態の記録が必要な場合は、アライメントテスターが有効です。
  • 精度は作業者に依存する
     作業の丁寧さが測定結果に影響します。ただしこれは、「ブラックボックスではない」というストリング法の裏返しでもあります。
2.jpg__PID:63c479c4-2899-446c-93a6-28341775f4c9

813 アライメントツールズが「ストリング法」を採用する理由

813アライメントツールズは、測定状態を自分で把握でき、再現できる方法としてストリング法を採用しています。
電子機器や複雑な治具に頼らず、サーキットや自宅でも同じ前提条件で測れることを重視しました。

一般的なストリング法の弱点

一般的なストリング法では、トレッド幅の前後差を直接確認できないという弱点があります。タイヤ外側を基準にするため、左右差があっても気づきにくい場合があります。

813アライメントツールズの考え方

813アライメントツールズは、ホイール中心を基準にストリング法を構成しています。
前後輪ともトーゼロに調整できるサスペンション形式であれば、各輪の中心とリム位置を前後で比較することで、トレッド幅の前後差を確認することが可能です。
(※トーションビーム式など、後輪トー調整ができない車両は対象外です)

3-(1).jpg__PID:54ba9049-df7e-49b6-942c-dc68a403a297

まとめ

ストリング法は、前提条件を正しく作れば”見える”、信頼性の高い測定方法です。
813アライメントツールズは、その原理を活かし、弱点は構造で補っています。

注文ガイド.jpg__PID:4bfdb527-badc-4af8-860c-046e943f2c2d
製作例.jpg__PID:badc1af8-460c-446e-943f-2c2d009267c3
ダミーホイール・ハブスタンドPLUSの違い.jpg__PID:d6fd1e94-59aa-48c2-b0a3-743e58d418ce
使い方ガイド.jpg__PID:b527badc-1af8-460c-846e-943f2c2d0092