HOW IT WORKS
キャスター角の計算方法
キャスター角は、ステアリングを左右へ切ったときに生じるキャンバー角の差から求められます。このページでは固定係数だけに頼らず、入力された左右の実操舵角を使って三角関数で計算します。
キャスター角 = asin(|sin γR − sin γL|÷(sin θL + sin θR))γL・γR:左右操舵時のキャンバー角 / θL・θR:左右の操舵角
左右とも20°操舵した場合の有効係数は約1.462です。左右の角度が異なる場合は、ターンテーブルで読み取った角度を別々に入力してください。
MEASUREMENT PROCEDURE
ダミーホイールを使用したキャスター角測定手順
-
測定環境を整える左右のターンテーブルを水平に設置し、車両を測定時の荷重・車高に合わせます。
-
測定器のゼロ点を確認する直進状態で角度計を設置し、取付面と符号方向を確認します。
-
左へ操舵して記録する目標角度付近まで左へ操舵し、実操舵角とキャンバー角を記録します。
-
右へ操舵して記録する同様に右へ操舵し、実操舵角とキャンバー角を記録します。
-
4つの実測値を入力する左右の操舵角とキャンバー角を計算機へ入力します。
-
再現性を確認する同じ条件でもう一度測定し、値のばらつきを確認します。
ACCURACY & REPEATABILITY
測定精度と再現性を高めるポイント
計算式が正しくても、床面、操舵角、測定器の設置が変われば結果は変化します。絶対値だけでなく、同じ手順で同じ値へ戻るかを確認することが重要です。
床面と車体姿勢
左右の高さを揃え、測定中に車高や荷重条件を変えないようにします。
実操舵角を使う
目標値ではなく読取値を入力します。左右差があっても計算可能です。
複数回測る
操舵後に車体を落ち着かせ、同じ手順で2~3回測定します。
本ツールは入力値から角度を計算する補助ツールです。測定器の校正、車両の安全確保、ジャッキ・スタンド類の許容荷重と使用方法は、各製品の取扱説明に従ってください。
FAQ
キャスター角測定に関するよくある質問
キャスター角を直接測っているのですか?
直接角度を当てるのではなく、左右へ操舵したときに生じるキャンバー角の変化と操舵角から算出します。
操舵角は左右とも20°でなければいけませんか?
20°は一般的な測定条件の一つですが、この計算機は左右それぞれの実操舵角を入力できます。
左右の操舵角が違っても計算できますか?
はい。左操舵角と右操舵角を個別に入力し、それぞれの角度を使って計算します。
キャンバー角の符号はどう入力しますか?
ホイール上端が車外側へ倒れる方向をプラス、車内側へ倒れる方向をマイナスとして入力します。
通常のタイヤ・ホイールでも測定できますか?
操舵角とキャンバー角を正しく取得できれば計算できます。ただしタイヤのたわみやホイールの振れなどが再現性へ影響する場合があります。
ダミーホイールを使う利点は何ですか?
ハブ基準で測定でき、タイヤのたわみを除外しやすくなります。また調整部へアクセスしやすく、測定と調整を繰り返す作業に向いています。