ダミーホイール/ハブスタンドPLUSの違い
どちらもアライメント調整やキャンバー・トー角の測定といった目的で使用されるツールですが、製造方法や精度、使用シーンにおいて明確な違いがあります。

製造方法の違いとそれに伴う精度差
項目 | ダミーホイール | ハブスタンドPLUS |
---|---|---|
素材・ | アルミブロックからの | 建築用鉄板を使った |
精度 | ミクロン単位まで | 低コストで製作できるが |
削り出し加工によって製作されるダミーホイールは、ホイール装着状態を極めて忠実に再現できます。精密な寸法管理が可能で、特にレース現場での再現性の高さを求めるユーザーに適しています。
ベアリングの仕様
項目 | ダミーホイール | ハブスタンドPLUS |
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使用ベアリング | ![]() トラックボールベアリング | ![]() ローラーベアリング |
ダミーホイールはトップフォーミュラでも使用されるトラックボールベアリングを採用し、ホイール回転やサスペンションの自然な動きを忠実に再現します。ハブスタンドPLUSはローラーベアリングを用い、コストとキャンバー追従性を両立しています。
想定される使用シーン
- ダミーホイール
・本格的なレースに参戦されている方
・測定時におけるサスペンションアームやブッシュの動きを高精度に再現したい場合
・セッティングの再現性を極限まで高めたい方 - ハブスタンドPLUS
・サーキット走行に向けたベースセットアップを探したい方
・自宅や現地での車高調整・バネ交換を頻繁に行う方
・整備作業時に手軽さや作業効率を重視するショップ
結論:どちらを選ぶべきか?
- 絶対精度と再現性を最優先したいなら → ダミーホイール
- 作業効率やコストパフォーマンスを重視するなら → ハブスタンドPLUS
どちらの製品もアライメント調整の目的は同じですが、使用環境や求める精度に応じて選ぶことで、最適なセッティングと作業効率を実現できます。